一橋・津田塾大学陸上競技部 中長距離パート

最終区に託された順位争い、一橋は6位を死守!!

12月18日、荒川河川敷にて第17回荒川河川敷大学対校駅伝競走大会が開催された。

天候は快晴。心配されていた風もなく、絶好のレース日和に恵まれた。

本学からは対校(三好(4)-風戸(4)-柿沼(3)-山口(1)-高島(1)-森(4))、一橋B(森下(2)-結城(4)-松尾(2)-佐藤(1)-久保井(2)-山中(1))、一橋C(馬場(4)-大倉(1)-佐伯(1)-中川(3)-河野(1)-松井(2))の3チームがエントリー。対校チームは、3位以内を目標に掲げ、レースに臨んだ。

対校から順に、レースを振り返る。

対校1区は、4年の三好。集団のペースが序盤から落ち着いていたこともあって、いつものように安定したレース展開を見せる。10000の持ちタイムを上回るタイムで走りぬき、7位で2区の風戸に襷をつないだ。引退レースにふさわしい走りであった。

対校2区は、4年の風戸。1500mで培われたスピードをいかんなく発揮し、去年のような力強い走りを見せた。区間3位の力走で、7位から4位までチーム順位を押し上げ、3区の柿沼に襷をつないだ。区間新更新、区間賞獲得を達成できず、悔しさをにじませたが、それに迫る走りであった。

対校3区は、3年の柿沼。襷を受け取ると、2位集団のなかで、1位との差を詰め始める。1㎞過ぎで早くも、1位チームを吸収し、勝負は終盤戦へ。最後は粘りの走りを見せ、チーム順位を落とすことなく、4区の山口に襷をつないだ。チームを勢いづける走りであった。

対校4区は、1年の山口。4位でスタートしたが、埼大、防大に追いつかれる。埼大は振り切ったものの、防大のラストスパートについていけず、チーム順位を一つ落とし、全体5位で、5区の高島に襷をつないだ。1年生ながらつなぎの区間として、しっかりと役割を果たした。

対校5区は、1年の高島。落ち着いた様子で中継点からスタート。なかなか自分のリズムに乗り切れなかったか、チーム順位を一つ落とし、全体6位で、最終区の森に襷をつないだ。個人目標タイムには届かなかったが、タイムをしっかりまとめ、山口同様、つなぎの区間での役割は果たした。

対校最終区は、4年の森。6位で襷を受け取り、前の上智を追う展開に。1kmで上智に追いつくが、3km付近で首都大もここに加わり、5位集団が形成された。残り2kmを残した地点で上智、首都大の前に出るが、後ろから順位を上げてきた埼大に抜かれ、勝負はラスト100mに。首都大の猛追を何とか振り切り、6位を死守。調子が上がらないまま迎えた駅伝であったが、そんなことを感じさせない快走であった。

目標の3位には届かなかったが、一人ひとりが自分の役割をしっかりと果たした結果の6位であった。4年生の活躍が特に目立ったが、来年はこの4年生が抜けた穴を埋めなければならない。下級生を中心に着実なレベルアップができなければ来年、この舞台で勝負することは難しいだろう。これから1年かけて、チーム力の向上を図りたい。

次に、一橋Bチームのレースを振り返る。

1区は、2年の森下。落ちついてスタートし、馬場の後ろでレースを進めた。4㎞過ぎで集団から離れ始めると、そのままペースを維持することができず、オープンチーム最下位で襷をつないだ。2区は、4年の結城。急きょ出走することが決まったため、十分な練習が詰めないままでのレースになってしまったが、何とかタイムをまとめ、フィニッシュ。3区は、2年の松尾。先日の日体長で好走を見せたため、今回の走りにも期待がかかったが、最初のオーバーペースがひびいたか、思うようにタイムを伸ばせず、4区へ。4区は、1年の佐藤。着実に実力をつけつつある佐藤であるが、今回の駅伝でもその成果が見られた。安定したレース展開で走りぬいた。5区は、2年の久保井。足の痛みを押しての出走。ここ1週間走れていなかったこともあり、持ちタイムからはかなり遅いタイムにはなってしまったが、何とか次に襷をつないだ。最終区は、1年の山中。1週間前に体調を崩してしまったため、どこまで調子を戻せるかが、懸念されたが、予想以上の快走を見せた。

1年生陣は、今後につながる走りを見せた一方、2年生陣は、思うような結果が残せなかった。

次に、一橋Cチームのレースを振り返る。

1区は、4年の馬場。引退後も着実に力をつける馬場。終始、一人で引っ張る形とはなったが、安定したレース運びを見せ、自身の持ちタイムを上回る記録で2区に襷をつないだ。2区は、1年の大倉。入部して初のレースとなったが、10分以内にタイムをまとめ、距離への耐性を見せた。順位を3つ上げ、次走者へ。3区は、1年の佐伯。タイムを順調に伸ばしつつある佐伯。ラストは苦しい走りになったが、最低目標ラインはクリアして、4区に。4区は、3年の中川。当初は5km区間での出走予定だったが、急きょ8㎞での出走となった。長めの距離での練習を積極的に取り入れた成果か、しっかり8㎞を走り切り、ラストは中距離のスプリント力も見せた。5区は、1年の河野。記録会翌日で疲労の心配もされたが、しっかりタイムをまとめ、最終区に襷をつないだ。最終区は、2年の松井。5000m以上のレースは今回が初。苦しい展開となってしまったが、何とか最後まで粘りの走りを見せ、フィニッシュ。

中距離、1年生が中心で、一橋Bチームより戦力が劣っていながらも、善戦を見せる結果となった。

オープンチームは、直前の故障者の多発で、何とか出場にこぎつけるといった事態となってしまった。ケガ予防の重要性を再認識する良いきっかけとなった。今回オープンでの出走になったメンバーも、来年以降対校チームで出走することを見据え、今後の練習に励みたい。

これから、本格的な冬季練に入ることになるが、今回見つかった課題を各々消化し、着実なレベルアップを図りたい。今回思うような走りができなかったメンバーは特にだが、26大学駅伝で、確実にその雪辱を晴らせるかは、これから1か月の練習が非常に重要になってくる。チーム一丸となって、練習に取り組みたい。

最後になりましたが、応援に駆けつけてくださった、OB・OG、女子中長パート、他パートの皆さま、本当にありがとうございました。これからも練習に精進してまいりますので、今後も応援よろしくお願い致します。

文責:森下尚耶

チーム 第1区 第2区 第3区 第4区 第5区 第6区
対校 三好優汰
31'04
(07)
31'04
(07)
風戸啓希
39'56
(04)
8'52
(03)
柿沼拓也
1:04'55
(04)
24'59
(05)
山口雄大
1:30'47
(05)
25'52
(07)
高島良平
1:46'56
(06)
16'09
(09)
森紀友
2:13'57
(06)
27'01
(08)
一橋B 森下尚耶
34'50
(20)
34'50
(20)
結城史友
44'56
(19)
10'06
(12)
松尾秀浩
1:12'45
(17)
27'49
(13)
佐藤仰
1:40'17
(15)
27'32
(08)
久保井遼介
1:57'10
(15)
16'53
(09)
山中優
2:25'05
(14)
27'55
(07)
一橋C 馬場祐吾
33'21
(13)
33'21
(13)
大倉和樹
43'11
(10)
09'50
(09)
佐伯裕哉
1:11'56
(15)
28'45
(18)
中川文
1:40'25
(16)
28'29
(13)
河野樹
1:57'23
(16)
16'58
(10)
松井智弘
2:30'02
(17)
32'39
(18)
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