一橋・津田塾大学陸上競技部 中長距離パート

国公立戦-1年生は4人がデビュー!中距離陣の躍進!

2016年5月29日東京都町田市立陸上競技場にて第64回東京地区国公立大学対校陸上競技大会が行われた。

各レースの結果を行われた順に振り返っていきたい。

開会式の終了後対校男子1500mTR決勝が行われた。 第1組には直前に怪我をした風戸の補欠として中川(3)が 出場した。速いペースで動きだし、集団の後ろにつき、レースを進めた。300m付近まで集団から徐々に離されるも、500m付近で追いついてきた東京学芸 大の選手を800mほどまで並走し粘りを見せた。そこからは単独走となり苦しくなりながらも残りの距離を走り切った。持ちタイムが大きく離れた選手の中 で、苦しさはあったと思うが、自分よりもレベルの高い選手と一緒に走った経験を今後につなげて成長を期待したい。

第2組には馬場(4)が 出場した。スタートして4人の先頭集団でレースを進めた。600m付近で先頭の農工の選手がペースアップを図るも、馬場は冷静に追いつき800mから集団 は3人に絞られた。1000mを通過しホームストレートで馬場が先頭に立ち、逃げ切りを図ったが集団は離れず、ラスト250mで抜き返された。ラストは首 都大の選手が1人抜け出し、農工の選手と2位争いを繰り広げたが惜しくも敗れ、組3位でフィニッシュ。

続いて対校男子800m予選である。 第2組には田中(2)が出場した。スタートし先頭のすぐ後ろでレースを進め、400mを58秒で通過する。500mから東工・学芸・一橋・首都の4人の集団に絞られ、ラスト 100mで先頭がスパートをかける。田中はラスト学芸大を差し切り2着でゴール。自己ベストで走り切った。波はあるものの、昨シーズンよりも確実に成長を 見せているため、夏の対校戦での活躍を期待したい。

第3組には宮田(3)が 出場した。最初の100mを通過し、オープンレーンになって中団に位置付け、400mを59秒で通過する。そのままラスト100mで前を行く首都大の選手 を抜かし、見事なラストスパートをして、自己ベストを更新してゴール。短距離陣からの参加だが、見事なレースを行った。

第4組にはルーキー栗田(1)が 出場した。レーススタート時より、先頭集団3人が抜け出し、栗田は先頭に落ち着いてついていき、400mは58秒6で通過。500mよりロングスパートを かけ、先頭に出るとそのまま逃げ切りを図った。ホームストレートで学大と競り合い、東大の猛追をかわし見事1着でフィニッシュ。 決勝は脚の具合が悪く棄権をしたが、新入生が好走を見せたのは中距離陣にとって明るい話題である。

続いて対校5000mW決勝に河野(1)が 出場した。一橋では久しぶりの競歩エントリーとなった。序盤から力のある学芸と東大の選手が速いペースで進み、河野は第2集団の中でレースを進めた。最初 の1000mはオーバーペースで進むものの、警告を受けることなく進む。そこから集団の先頭で歩き、疲労したのか1600m付近で後ろについていた東大の 2選手がスピードを上げたときに後ろにつくことができなかった。3000mほどで前の東大の選手が2回警告を受けていたため狙いを定め狙うも、届かずゴー ル。新入生ながら対校得点を勝ち取った。

続いて男子5000mOPが行われた。気温が高い中でのレースだった。 2組目には、田代(4)・松尾(2)・結城(4)・山口(1)、引っ張りで馬場(4)・久保井(2)・森下(2)が 出場した。スタートから2000mまでの段階で田代がまず少しずつ離れだす。そして続いて松尾も徐々にペースを落とし16分30秒切りは厳しくなってく る。一方で、標準記録を切っている結城は1000m3分25秒前後のペースで安定して刻み、新入生の山口は3000mまでは標準切りを狙えるペースで走っ ていた。しかし、山口はピーキングがうまくいかなかったか3分30ペースまでスピードを落とし、標準切りを逃した。

3組目には山中(1)・松井(2)が出場した。山中は3分30秒ペースで、松井は3分35秒ペースでスタートした。山中は2000mほどから前を走っている選手のペースが徐々に落ちて、それ に合わせて走り、足をためた。4000mから山中が前に出てラストスパート合戦になるも、最後は競り負けてしまった。冬からの好調が続いた松井は3000 以降の落ち込みを恐れ、ペースを落とし守りのレースをしてしまった。

次に対校・OP女子800mが行われた。 今季好調の出口(4)は実力者が揃う1組目でスタートした。スタートから快調に飛ばし、400mを69秒台で通過し、2周目もペースをほとんど落とすことなく4着でフィニッシュ。実力者の中見事力を出し切った。

オープンに出場した高木(2)は最初の200mを37秒で通過すると、そのまま流れに乗り後半ペースを落としたものの、自己ベストで走り切った。

続いて対校男子5000mが行われた。柿沼(3)・三好(4)・森(4)が 出場した。スタート集団が2つに分かれ、柿沼、三好は東工の松井さんが引っ張る集団ハイペースの集団、森は入賞を狙いに行く第2集団に入りレースを進め た。第一集団は3分を切るペースで進み、柿沼、三好共2000m以降からついていけなくなりペースを落とす。柿沼はラストスパートがうまくかからず後続に 抜かれるも集団からは逃げ切り6位入賞。三好は4000以降後ろの集団に吸収され、そのままフィニッシュ。森は集団内の位置取りに苦労し体力を消耗してし まった結果、3000mから集団から離れるも、切れのあるラストで一人を抜いてゴール。

中長種目最後は女子3000mOP 藤井(3)・中島(4)が 出場し、両社ともスタートは様子を見て集団の後方に位置付けた。そこからペースを大きく落とすことなく前の選手を1人ずつ確実に抜かしていった。最後のラ ストスパートではわずかに中島が藤井よりも先着し、オープン組1着の走りをした。ともに歴代9位、10位の力走を見せた。

気温が高く、コンディションは良くない試合であったが、その中でも今までの成果が発揮された試合であったように思う。中距離では、800mに出場した選手の ほとんどが自己ベストを更新し、ルーキー栗田がデビュー戦で決勝に進出した。女子3000mでも歴代記録に名を連ねる好走を見せた。男子5000mでは、 柿沼が積極的なレースで会場を盛り上げ、2年連続で入賞を果たした。5000mOPでも、山口や、山中が受験からの早い復帰を見せ、早い段階でのデビュー を果たした。

中長パートは、昨年よりも確実に成長している一方で、やはり東大、東工大といった現在大きく力を伸ばしているチームに差をつけられている状況である。この状況を打破するためには実力が中盤の選手が上位層の選手を脅かして、相互に成長してくことが必要になってくる。

最後になりますが、当日応援に駆けつけてくださったOB・OGの皆さまありがとうございました。夏・秋の対校戦で勝利するため一同精進してまいりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。

文責:岩崎友春

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