一橋・津田塾大学陸上競技部 中長距離パート

PB多く出るも得点にならず

9月15-17日、正田醤油スタジアム群馬にて第32回国公立26大学対校陸上競技大会が開催された。

大会1日目の天気は晴れ。30度近い気温と強風で中長距離には厳しいコンディションであった。2日目は曇りで涼しい気候、3日目は台風接近の影響で雨が降った。

本学からは男子対校800mに田中(3)、中川(4)、宮田(4)、男子対校1500mに大倉(2)、星(2)、柿沼(4)、男子対校5000mに高島(2)、山口(2)、柿沼(4)、男子対校10000mに佐々木(1)、高島(2)、山口(2)、男子対校3000mSCに大倉(2)、星(2)、男子対校10000mWに河野(2)がエントリー、レースに臨んだ。

男子対校800mから順に、レースを振り返る。

1組目には中川が出走。一番外側8レーンからのスタートし、先頭の後ろにつける。400m通過のタイミングで先頭に出るが、徐々に後退、5着でのフィニッシュとなった。2組目には宮田が出走。集団後方5番手でレースを進める。残り300mから前に上がろうとするも集団においていかれ始める。1人をかわしてフィニッシュ。5組目には田中が出走。足に痛みを抱えながらのスタートになったが、1周目のラップは58秒。しかし、徐々に集団から離され、そのままフィニッシュ。

残念ながら3選手とも予選敗退に終わってしまった。来年の大会では一橋から準決、決勝のラウンドに進む選手が多く出したい。

男子対校1500mのレースを振り返る。

予選1組には柿沼が出走。集団前方で温存しながらレースを進める。そのまま決勝進出ラインの順位を保ちながら走り、ラストのスパートできっちり2番手でフィニッシュし、決勝進出。予選2組には大倉が出走。スタートからひとり飛び出しすがすぐに集団に吸収され、大きな集団を形成。その集団中ほどで着順を狙える位置に構えて、レースを展開。残り1周のスパート勝負となったが、ラスト200mで数人に交わされ惜しくも5着でのフィニッシュ。決勝進出はならなかった。予選4組には星が出走。縦長の集団の中ほどに位置をとる。集団のペースが落ち着き団子状態に。残り1周の時点ですでに先頭の大集団からは遅れはじめ、苦しい走りのままフィニッシュ。決勝進出はならなかった。

決勝には柿沼が出走。集団最後尾からのスタート。外側から徐々に集団前方に上がり、入賞ラインをキープ。スパート勝負へと持ち込まれたが、徐々に後退。最後の最後で1人に交わされ、惜しくも9位でのフィニッシュ。入賞まであと一歩及ばなかった。

あと一歩のところで得点を逃してしまった。800m同様、決勝進出者を増やすとともに、決勝で勝負できるくらいの力を蓄えたい。

男子対校5000mのレースを振り返る。

スタートから数名が飛び出し、第一集団を形成。その後ろに大きな第二集団ができ、柿沼は集団2番手、高島、山口は一緒に集団後方でレースを展開した。2600までは大きな動きがみられなかったが、3000手前で数名が集団から飛び出しゆさぶりをかける。これに反応して、集団のペースが上がり、高島が集団から離れ始めた。山口も周りの選手とともに集団から落ち始める。大集団はいくつかの小集団に分裂し、柿沼は第三集団で走っていたが、集団のペースに対応しきれず、入賞争いに絡めないままフィニッシュ。高島は山口からの距離をキープしながら走り、残り1周の時点で追いついた。ラストスパートで山口をはがし、フィニッシュ。高島に若干遅れて山口がフィニッシュ。

10000mに続き、高島、山口は自己ベストの快走であった。来年は入賞ラインでの争いが繰り広げられるとさらに面白くなるだろう。

男子対校10000mのレースを振り返る。

1組目には佐々木が出走。遅い組だったこともあり、スタートから先頭に出る。徐々に後ろの集団が追い付き吸収、3週目以降は大きな集団を引っ張る展開に。3200までは終始先頭を走っていたが、ここで東工の選手が前に出る。次第に集団は絞られ、東工、首都大とともに3人の先頭集団を形成。5000を過ぎてこの集団から離れ、以降単独走に。組3着でのフィニッシュ。2組目には高島、山口が出走。数名が飛び出し、後方では縦長の大集団を形成。高島は集団前方、山口は集団後方でレースを進める。2000m過ぎ山口が集団から離れ、数名の集団を形成、ペースを落ち着かせる。高島の集団も次第にばらけはじめ、いくつかの小集団に。山口のひとつ前の集団で走る展開に。4000m手前、山口がペースを上げ、前集団との差を一気に詰め始める。2周ほどかけておいつき、集団の後ろでいったんペースを落ち着けた。残り9周で山口が集団を抜け出しペースを上げ、高島もこれについていこうとするが、徐々に離される。山口は前から落ちてくる選手を交わしながらペースを保ち、そのままフィニッシュ。高島もラスト1周で山口との差を一気に詰めフィニッシュ。

佐々木は天候、組に恵まれず、本来の力を出し切れなかった様子。練習の水準からさらに上の記録が狙える位置にあるので、冬の記録会で好記録を狙いたい。高島、山口は2人ともに自己ベストの力走を見せた。高島は体調不良で数日走れなかったハンデがありながら、この走りができたことは大きい。大きな自信につながるレースとなった。山口は前後半で大きな落ち込みがない安定したレース展開で、予選会につながる走りであった。

男子対校3000mSCのレースを振り返る。

スタートから、大倉は先頭を追い果敢に前に出る。星は集団の中でペースを作る展開に。大倉は終盤、障害に足をかけずに飛び、最後の障害を飛んだタイミングでスパートをかけフィニッシュ。大学初レースだったが、10分一桁の好記録を出し見事PBを更新した。星も初挑戦ながら好タイムでのフィニッシュ。

大倉、星ともに少ない練習量であったにも関わらず好走であった。障害、水郷の練習を積めばさらに好タイムが狙えるだろう。

男子10000mWのレースを振り返る。

入賞圏外の位置でレースを進めていた河野であったが、徐々にその順位を上げていき、レース終盤入賞ラインに。数名の集団での順位争いのなかで、スパートをかけ6着でのフィニッシュ。中長パートに唯一の得点をもたらした。

ラン、ウォークともに記録を順調に伸ばしている河野。両立するのは簡単なことではないが、さらに上のステージを狙いたい。

最後にオープンの男女1500m、男子5000mを振り返る。

男子1500mOPには、福澤が出走。大学初レースとなったが、しっかりPBを更新してきた。800mだけではなく、1500mの可能性も探りたい。女子1500mOPには池田、高橋、松岡が出走。松岡がPBを更新する走り。順調にタイムが伸びてきているので、勢い落とさず、来年には対校枠が狙える実力をつけていきたい。男子5000mOPには8名が出走。1組目では久保井がベストを更新。去年の春以来、久しぶりの5000mでの自己ベスト更新となった。4組目では毛利が予選会標準を狙って走り、見事標準切りを達成。16人目の標準突破者となった。

最後になりましたが、応援・サポートをしてくださった、OB・OG、他パートの皆さま、本当にありがとうございました。今回の26大戦は多くの収穫をもたらしてくれたと同時に、多くの課題も明らかになりました。これからも中長パート部員一同、精進してまいりますので、今後とも暖かいご声援よろしくお願いいたします。

森下尚耶

種目 ラウンド 名前 記録 順位 備考
男子800m 予選 宮田慎吾(4) 2'00"68
中川文(4) 2'04"17
田中洋輔(3) 2'02"46
男子1500m 予選 星寿幸(2) 4'21"75
柿沼拓也(4) 4'06"64
大倉和樹(2) 4'10"49
決勝 柿沼拓也(4) 4'09"13 9位
男子5000m 決勝タイムレース 柿沼拓也(4) 15'22"96 15位
高島良平(2) 15'23"96 17位 PB
山口雄大(2) 15'29"05 24位 PB
男子10000m 決勝タイムレース 佐々木海(1) 33'21"99 20位 初レース
高島良平(2) 32'30"20 13位 PB
山口雄大(2) 32'22"51 11位 PB
男子3000mSC 決勝タイムレース 星寿幸(2) 10′24″93 41位 初レース
大倉和樹(2) 10′04″73 29位 PB
毛利陽人(1) DNS
男子10000mW 決勝 河野樹(2) 47'14"81 6位 PB
種目 名前 記録 備考
男子1500m 福澤元己(1) 4'29"85 PB
女子1500m 池田彩夏(3) 5'27"50
松岡妙佳(1) 5'42"91 PB
高橋美沙(2) 6'07"28
男子5000m 久保井遼介(3) 15'51"35 PB
佐々木海(1) 15'55"27
清水康太(1) 16'38"29
森下尚耶(3) 16'06"36
松尾秀浩(3) 16'33"08
佐藤仰(2) 16'58"50
佐伯祐哉(2) 16'59"99
萱原亮太(1) 16'07"78 UB
毛利陽人(1) 16'29"49 PB/箱根予選標準突破
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