一橋・津田塾大学陸上競技部 中長距離パート

ケガ人続出で成績振るわず...

12月17日、荒川河川敷にて第18回荒川河川敷大学対校駅伝競走大会が開催された。天候は快晴。ただ、下流に向かって強い風が吹いており、選手は主に序盤と終盤の向かい風をどう凌ぐかがポイントとなった。

本学からは対校(佐々木(1)-山口(2)-高島(2)-萱原(1)-田中(1)-久保井(3))、一橋B(松尾(3)-大倉(2)-清水(1)-山中(2)-上野(3)-河野(2))の2チームがエントリー。対校チームは6位以内を目標にレースに臨んだ。

対校からレースを振り返る。

1区は佐々木(1)。2週間前の日体長10000mで歴代8位のタイムを叩き出した勢いを持って出走した。中盤まで第2集団を果敢に引っ張り先頭との距離を保つ。最後は苦しみながらも粘って12位で襷を繋いだ。レース直前の脚の痛みや、ラスト2kmでの差し込みなどで万全な状態での走りとはならなかったが、1年生1区としてしっかり走りをまとめた。

2区は山口(2)。中継後程なく順位を一つ上げるものの、そこからペースが伸びなかった。ラストも苦しい走りとなり、前の集団との差を詰められず11位で襷を繋いだ。前日に3km区間へのオーダー変更となっていたが、1ヶ月ほど前のケガの影響で直前まで満足に練習ができず、うまく調整することができなかった。

3区は高島(2)。2週間前の日体長では佐々木と共に好タイムを出していたものの、この日は自分の走りができなかった。中盤にリズムに乗ることができず、順位を2つ落として13位での中継となった。高島もレース直前に脚を痛め、本調子でレースに臨むことができなかった。26大駅伝では最高のコンディションでの走りに期待したい。

4区は萱原(1)。序盤の向かい風を冷静に凌ぐと、中盤から追い風を利用しペースアップ。文教大学を抜き去るとうまくリズムに乗り、学習院と競り合いながら12位で襷リレー。1年生ながら8km区間を区間7位の好タイムで走り抜き、夏からの安定感を更に向上させてきた。今後の成長にも期待が大きい。

5区は田中(1)。前日のオーダー変更で急遽出走が決まったが、強風の中で自分らしい走りができなかった。順位はキープし、12位で襷を繋いだ。初の駅伝の雰囲気に飲まれてしまったか。この経験を次に活かしたい。

6区は久保井(3)。唯一の3年生以上の対校選手としてアンカーを務めた。前半は向かい風に苦戦するものの、後半追い風に切り替わってからはリズムを一気に向上させた。ラストまでペースを上げ切って順位を一つ上げ、総合11位でゴールした。初の対校選手としてのレースであったが、冷静な走りでしっかりとレースをまとめた。

次にオープン参加の一橋Bチームのレースを振り返る。

1区は松尾(3)。序盤は良いペースで入るものの、向かい風になってからのペースキープが難しかったか。最終的には35位での襷リレーとなった。

2区は大倉(2)。序盤に突っ込むことがうまくできず持ち味のスピードを活かせなかったが、順位を上げながらリズムを作りうまく粘った。6人抜きの29位で襷リレー。

3区は清水(1)。安定したペースで刻み、順位を二つ上げ27位で襷を渡した。調子の波に苦しむ中、冷静な走りを見せた。

4区は山中(2)。風に煽られてペースが中々上がらず苦しい走りとなったが、順位は4つ上げ23位で襷を渡した。怪我がちな身体をうまくコントロールし、徐々に継続して走れるようになってきている。

5区は上野(3)。ケガの影響で長らくレースへの出場が無かったが、対校のオーダー変更に合わせて満を持しての出走となった。脚の状態に気をつけながらも、しっかり順位をキープして襷を繋いだ。彼のユニフォーム姿を見るだけで、部員皆が勇気付けられます。

6区は河野(2)。前日の記録会で箱根予選標準を突破した河野は、連戦の疲労を感じさせない力走を見せ23位でフィニッシュした。競歩とのクロストレーニングも含め、タフさに磨きがかかっている彼には今後への期待が大きい。

対校チームは11位という振るわない結果に終わった。去年までチームを引っ張っていた上級生が居なくなる状況で、多くの選手にケガなどのトラブルが多発し一人ひとりが最善の準備をして力を発揮することが出来なかった。一人でチームの流れを作れる選手が居ない中、全員でしっかりとレースに合わせていく重要性を痛感する試合となった。オープンの選手も含め毎年この時期に多発するケガは、来年もチームとして課題となるだろう。

箱根予選会出場資格を早々に獲得し、対校以外の選手を含めチーム全体として良い流れは出来ている。チームの底上げに応えるように、上位メンバーがより引っ張っていかなければならない。冬季練をしっかりと積み、まずは26大駅伝で実力を出し切りたい。同時に来年の予選会に向け、ハーフマラソンに向けた取り組みを早い時期からチーム一丸となって行っていく。

最後になりますが、応援や補助をしてくださったOB・OG、中長女子や他パートの方々、本当にありがとうございました。今後も精進して参りますので、どうぞよろしくお願い致します。

山口雄大

順位/記録 11位/2°18'27 OP8位/2°24'26
チーム 一橋大学 一橋大学B
1区(記録)個人順位/通過順位 佐々木海(1)(32'10)
12位/12位
松尾秀浩(3)(34'44)
35位/35位
2区(記録) 山口雄大(2)(9’26)
11位/11位
大倉和樹(2)(9’29)
13位/29位
3区(記録) 高島良平(2)(26’26)
13位/13位
清水康太(1)(27’58)
33位/27位
4区(記録) 萱原亮太(1)(26’04)
7位/12位
山中優(2)(27’17)
19位/23位
5区(記録) 田中遼太郎(1)(16’54)
15位/12位
上野周平(3)(17’10)
21位/23位
6区(記録) 久保井遼介(3)(27’27)
13位/11位
河野樹(2)(27’48)
18位/23位
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