一橋・津田塾大学陸上競技部 中長距離パート

最後まで見逃せない暑い、熱いレースを展開!

6月17日、鴻巣市陸上競技場にて第65回東京地区国公立大学対校陸上競技大会が開催された。

天候は快晴。太陽が照り付け、体感温度は30度近くまで上昇した。例年通り、気温が高い中でのレースとなった。

本学からは男子対校800mに田中(3)、中川(4)、宮田(4)、男子対校1500mに大倉(2)、栗田(2)、星(2)、男子対校5000mに高島(2)、山口(2)、柿沼(4)、男子対校5000mWに河野(2)、女子対校800mに澤田(2)がエントリー、レースに臨んだ。

男子対校800mから順に、レースを振り返る。

予選一組目には宮田が出走。集団にレーン外側からついていくが、500m手前から次第に集団からはがされはじめ、徐々に失速。後続の選手に抜かれ、そのままフィニッシュ。予選二組目には中川が出走。集団後方につけレースを進める。ラスト200mあたりから集団に離されはじめ、苦しい走りでフィニッシュ。予選三組目には田中が出走。一人が集団から飛び出す展開に。田中は前方につけるが、徐々に後退。最後まで何とか粘りフィニッシュ。

全体的に苦しいレースとなり、残念ながら決勝にコマを進めることはできなかった。中距離の層が厚くなってきていることは確かなので、ここからもう一段階レベルアップを図りたい。

男子対校1500mのレースを振り返る。

スタート直後から集団は早いペースでレースを進める展開に。3人とも落ち着いたペースで400mを通過。大きな第一集団が形成され、栗田はその後ろで数人の第二集団に、星は第三集団、大倉は第四集団にそれぞれつく展開となった。ラスト一周の鐘をきき、星が一気に栗田との差を詰めるが、栗田が粘りの走りを見せ先着。大倉はレース中盤から後半にかけて苦しい走りとなったが、最後はスパートをかけてフィニッシュ。

栗田は復部して間もないが、順調なペースで実力を取り戻しつつあることをアピールした。星は昨年末の怪我を長らく引きずっていたが、そのブランクを感じさせない走りを見せた。大倉も初の対校戦で思うような走りではなかったかもしれないが、この経験が次回以降に生きてくるだろう。エース風戸が抜けて初めて迎えた対校戦であったが、ここから実力を蓄えていけば、十分に戦えるメンバーが揃っていることが確認できるレースであった。

男子対校5000mのレースを振り返る。

レースは東大が一人が飛び出し、それに反応した東工大2人が集団を抜け出す形に。東工大2人の後ろの集団でレースを進めた柿沼は、集団の中で力を温存しながら、徐々に前との差を詰め、東工大2人を含む第二集団を形成。高島、山口は大きな第三集団の中ほどに位置をとり、ペースを刻んだ。ラスト1000mあたりから、高島、山口が集団からはがされ、2人で終盤のレースを進めることに。柿沼はラストまで第二集団につき、スパートで一度2位に躍り出るが、惜しくも東工大に先着を許し、3位でフィニッシュ。高島、山口はラスト1周で高島がスパートをかけ、山口を引きはがし、フィニッシュ。高島から100m弱遅れて、山口フィニッシュ。

柿沼は終始落ち着いた安定したレース運びを見せ、貫禄の走りであった。2年生二人も対校戦での経験値がかなり蓄積されてきている。練習から二人で競い合いながら、さらに部を盛り上げていく存在になりたい。

男子5000mWのレースを振り返る。

河野は二人で第二集団を形成。中盤一人で歩く場面もあったが、ラストは東大とスパート対決。惜しくもわずかに競り負け、6位でフィニッシュ。

気温が高く、コンディションは良くなかったが、しっかり完歩した。昨年の国公立からタイムを2分縮め、21分台をマーク、高校時代の自己ベストを更新した。これからも規模の大きいレースで経験を積み、記録を伸ばしたい。

女子対校800mのレースを振り返る。

一橋女子、唯一の対校選手としてレースに臨んだ澤田、決勝タイムレースのため集団はスタートからかなり速い展開に。6番手につけ、ラスト200mで前を走る選手を一人とらえたが、スパート勝負でわずかに及ばず、6位でのフィニッシュ。

持ちタイムでは下から2番目であったが、自己ベストを更新する快走で格上の選手に勝ち越した。中長女子の中心として、これからの活躍にも期待したい。

最後に男子800mOP、女子800mOP、女子3000mOP、男子5000mOPを振り返る。

男子800mOPには、星、福澤が出走。星は2本目のレースであったがしっかりタイムをまとめた。福澤が大学初レースとなったが、自己ベストに近いタイムで走り、早くもPB更新の期待がかかる。女子800mOPには池田、高木が出走。関カレのマイルへの準備で短距離練にシフトしていたが、その経験も活かしつつ、800mの練習も積み重ねていきたい。女子3000mOPには藤井が出走。休部前ラストレースとなった今回、タイムは思ったようなものではなかったかもしれないが、力強い粘りの走りが光った。男子5000mOPには、1年生4人を含む10名が出走。佐々木は大学に入って、早くも3本目のレース。安定したペースで15分台をマークし、今後の飛躍が楽しみな選手。田中は16分半を切る快走。清水は組一着。毛利も16分台が射程圏内に入ってきた。1年生にとっては収穫の大きいレースとなった。2年生の佐伯、佐藤は苦しいレースが続ている。ここからどう立て直すかがポイント。3年生は久保井がセカンドベストの力走で調子の良さをアピール。松尾は調子を上向きに調整していきたいところ。松井は怪我から回復し徐々に調子を戻しつつある様子。4年岩崎はだんだん調子を上げてきている。16分半を狙える位置にまで調子を持っていきたい。

最後になりましたが、応援・サポートをしてくださった、OB・OG、他パートの皆さま、本当にありがとうございました。これからもより一層練習に励んでまいりますので、今後とも応援よろしくお願い致します。

森下尚耶

種目 ラウンド 名前 記録 順位 備考
男子800m 予選 宮田慎吾(4) 2:10.85
中川文(4) 2:02.86
田中洋輔(3) 2:01.67
男子1500m 決勝 星寿幸(2) 4:08.00 13位 PB
栗田寛樹(2) 4:07.58 11位
大倉和樹(2) 4:15.16 18位
男子5000m 決勝 柿沼拓也(4) 15:15.04 3位
高島良平(2) 15:48.85 10位
山口雄大(2) 16:02.14 12位
男子5000mW 決勝 河野樹(2) 21:49.81 6位 PB
女子800m 決勝 澤田英里香(2) 2:28.58 6位 PB
種目 名前 記録 備考
男子800m 星2 2:03.72
福澤1 2:06.96 大学初
女子800m 池田3 2:38.37 PB
高木3 2:37.42
女子3000m 藤井4 12:32.85
男子5000m 岩崎4 17:16.82
松井3 18:31.25
佐伯2 18:08.80
佐藤2 17:04.88
清水1 16:39.52 UB
田中1 16:21.69 大学初
毛利1 17:09.06 大学初
佐々木1 15:56.16
松尾3 16:53.21
久保井3 16:05.39
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