一橋・津田塾大学陸上競技部　中長距離パート

最後まで目が離せない熱戦を展開、オープン勢も上々

8月27日、一橋大学陸上競技場にて第59回一橋大学・東京大学対校陸上競技大会が開催された。

天候は、晴れ、時々曇り。連日続いていた、暑さが多少落ち着いた。

本学からは男子対校1500mに栗田(2)、大倉(2)、柿沼(4)、男子対校5000mに佐々木(1)、高島(2)、柿沼(4)、女子対校1500mに笹木(1)、池田(3)がエントリー、レースに臨んだ。

男子対校1500mからレースを振り返る。

東大の近藤が飛び出し、栗田がそれに反応、残り4人で集団を形成。近藤をマークし、ピタリとついていく栗田は、ラスト200m手前で仕掛け、一度トップに躍り出るも、再び交わされ、惜しくも2位でのフィニッシュ。柿沼は最後の小野との競りあいに勝ち、見事先着。大倉は3位争いには加われず、5着でのフィニッシュ。

前回の三商大戦に続き、3分台目前のタイムで優勝争いを演じた栗田、今後もポイントゲッターとして、活躍に期待がかかる。柿沼は実力通りの堅実な走りで手堅くポイントを獲得。大倉は合宿からの好調を維持し、見事PBを更新する走りを見せた。

男子対校5000mのレースを振り返る。

東大の近藤が一人飛び出し、残り5人で集団を形成。集団はスローペースでレースを進め、佐々木が集団をひく展開に。徐々にペースを戻していき、3'10前後にまで引き上げた 。3000通過まで集団に大きな動きは見られず。東大の阿部が仕掛けたのをきっかけにしてレースは動き始め、柿沼がこれに反応。集団は二つに。4000m手前、第三集団では苦しくなった佐々木に代わり、東大の栗山が集団をひく。柿沼、阿部の2位争いはラスト100mまでもつれ込んだが、わずかに阿部に先着を許した。高島はラスト400mの驚異のスパートで、栗山をちぎり、余裕の3着フィニッシュ。佐々木は後半、苦しい走りとなり、6着でのフィニッシュ。

柿沼は最後競り負けはしたものの、実力通りの結果を残した。高島は得意のスパートが光った。戦略次第では、強力な武器となることが期待される。佐々木は前半から中盤にかけての引っ張りでかなり体力を消耗してしまったか、後半は苦しい走りとなった。しかし結果的には、高島のスパートを生かすのに最適なレース状況をつくったという形でチームに貢献した。

女子対校1500mのレースを振り返る。

東大の高石が一人飛び出し、残り3人でレースを進める展開に。笹木が積極的に前に出て、集団のペースをつくる。ラスト一周手前、東大の藤原が仕掛け、笹木をかわすも、これに対応できず、3着でのフィニッシュ。池田はレース中盤から集団を離れ、以降は単独走に。そのまま4着でレースを終えた。

先日、3000mで歴代3位のタイムを打ち立てた笹木、最後は悔しい結果となったが、4分台への十分な手ごたえが感じられるレースであった。池田は今シーズン、まだ本調子のレースができていないが、今回のレースをばねに、合宿の成果が現れ始める秋シーズンでの飛躍を期待したい。

最後にオープンの男子800m、男子1500m、女子1500m、男子5000mを振り返る。

男子800mOPには、福澤、中川、田中、宮田、大倉が出走。今回エントリーした5人中、福澤、中川、大倉の3名が自己ベストを更新、宮田がシーズンベスト更新と収穫の多いレースとなった。男子1500mOPには星が出走。調子が良くない中ではあったが、しっかりとタイムをまとめてフィニッシュ。女子1500mOPには戸田、高橋、松岡が出走。戸田は合宿明けてから調子が振るわないが、何とか関東新人にピークを持っていきたい。高橋は復帰後初レース。松岡も今回がレースデビュー。今回の記録をベースに記録の向上を図りたい。男子5000mOPには、12名が出走。ちょうど太陽が雲に隠れ、比較的走りやすいコンディションであった。毛利(1)が久保井(3)の引っ張りのもと、予選会標準突破ペースを刻んでいたが、惜しくも4000m付近でDNF。標準切りへの手ごたえが十分に感じられた。また、山中(2)が自己ベストを更新。長らく怪我に苦しんだが、6月に復帰してから着々と積み上げてきた練習が今回、自己ベストという形で現れた。予選会での活躍にも期待。そのほか、UB/SBが複数生まれ、収穫が大きかった。昨年の東大戦と比較すると、平均タイムは16'55から16'31へと、24秒の短縮。さらに先月の三商大戦の17'04からは33秒短縮という結果に。勢いそのままに、予選会に臨みたい。

当日は暑い中、応援、サポートにお越しいただいたOB/OGの皆様、そして部員の皆様、誠にありがとうございました。8月も終わって暑さもやわらぎはじめるとともに、この夏の鍛錬が記録に現れ始める時期が間もなくやってきます。これからのPBラッシュにご期待ください。今後も暖かいご声援、よろしくお願いいたします。

森下尚耶