一橋・津田塾大学陸上競技部 中長距離パート

女子・オープンは目標達成、男子対校は振るわず

12月16日、荒川河川敷にて第19回荒川河川敷大学対校駅伝競走大会が開催された。少し肌寒さはあったものの、毎年選手を悩ませる風がほとんど吹いておらず、絶好のコンディションだった。

本学からは対校(佐々木―清崎―山口―毛利―大倉―萱原)、OP(清水―山中―寺田―長友―佐藤―福井)の2チームがエントリー。対校の目標は2時間14分以内・8位以内。OPの目標は2時間22分・22位以内を目標にレースに臨んだ。

対校からレースを振り返る。

1区は佐々木(2)。箱根予選会以降、レースであまり良い走りができておらず、やや不安の残る状態で出走した。スタート後、先頭集団についていくも、2km付近で離される。その後、第2集団で5kmまで行ったが、徐々にそこからも離される。それ以降は一人旅になり、ラストはこれ以上抜かれまいと必死にスパートをかけ襷リレー。不安が的中した走りだった。しっかり修正して次につなげてほしい。

2区は清崎(1)。中距離選手だが、5000mにおいても記録の面では他の長距離部員に先行している。最初の1kmで2チームほどを抜く。しかし、その後は単独走を強いられ、なかなかペースが上がらない。ラストは得意のスパートをかけ襷リレー。記録だけ見ればそこまでよくなかったと本人も言っていたが、区間4位は非常に評価できる走り。自信にしてもらいたい。

3区は山口(3)。対校唯一の3年生である。襷を受け取ってから少しして他チームに追いつき並走する形に。4km前後で後ろからの集団に巻き込まれ、しばらくその集団で耐えていたが、徐々に離される。その後は単独走になり、残り1kmでペースを上げ襷リレー。ここ最近の試合の結果からすると妥当なタイムだったといえる。自分の走りを見失いがちであるが、ぜひ突破口を見つけてがんばってほしい。

4区は毛利(2)。今シーズン一気に実力を伸ばしてきた選手である。入りの1kmが想定よりも速く、そこでペースを一旦落とす。そこまでは良かったものの、その遅いペースにはまってしまいなかなかペースが上がらない。順位を1つ落として襷リレー。初の駅伝対校、単独走などの要因から本来の力が出せなかった。自己分析力は他の部員よりも秀でているので、よくなかった原因をしっかり分析し、修正してほしい。

5区は大倉(3)。清崎と同様中距離選手だが、直近の記録会の結果が良かったこともあり、満を持して5km区間で出走。スタート後、無理に前は追わず自分のペースで走る。そのペースが設定よりも遅く、焦ってペースアップ。前との差を詰めようとするがなかなか詰まらず苦しくなったが、ラストは中距離得意のスパートで後続を引き離しは襷リレー。中距離ということもあり、調整の仕方など難しい部分もあったと思う。27大駅伝では、3km区間を熱望しているので、清崎との競争を頑張ってもらいたい。

6区は萱原(2)。2週間前の日体長の結果は振るわなかったものの、駅伝においては安定感のある選手。3km地点で後ろを走ってきた選手に追いつかれると、そこからはその選手と競争。残り1kmほどで仕掛けたものの、離すことができず、逆に残り400ほどでひっくり返され12位でフィニッシュ。

次にOPを振り返る。

1区は清水(2)。前日の記録会では好タイムを出していた。が、この日は前半からペースを上げられず不完全燃焼な結果に。ただ、去年とは比較にならないほどの良いタイムで走っており、ここ最近の記録会の結果も安定してきている。連戦も可能なタフなタイプなので、この調子で頑張ってもらいたい。

2区は山中(3)。数週間前に貧血を発症させていたが、無事回復し、しっかりと走れる状態にしての出走。山中の区間記録はOP区間賞と約3秒差。本人としてはうれしさ半分悔しさ半分という結果だった。ケガが多く苦しんでいる印象だがラストイヤー、悔いが残らないように練習を積み上げていってほしい。

3区は寺田(1)。長距離だけでなく、競歩にも力を入れている選手であるが、最近の記録会では1年生ながら上級生にも引けをとらない記録を連発している。27分を切れなかったことで悔やんでいたが、1年生としては立派なタイムである。歩きと走りの両立を頑張ってほしい。

4区は長友(1)。夏以降一気に力を伸ばし、予選会でもチームに貢献した選手。予選会で力を使い果たしたせいか、少し体調を崩していた。11月下旬あたりから徐々に元の状態に戻り、今日のレースも27分を切れるかどうかというレベルで走った。本人は納得していないかもしれないが、完全復活はしていない状態。冬季練習で力を蓄え、春に一気に爆発させてほしい。

5区は佐藤(3)。箱根予選会以降、けがの状態が続いていたが、ここにきて巻き返してきた。安定したラップを刻み、区間記録も本人のほぼ予想通りのものだった。ここから先、勉強と部活の両立が大変になってくると思うが、是非二兎を追い、来年の予選会でもチームに貢献する走りをしてほしい。

6区は福井(1)。彼も競歩をやる強者である。1年生ながら長距離区間を任され、不安はあったかもしれないが、無事まとめてきてくれた。20km競歩の日本選手権の標準も突破しており、来年の2月まで気が抜けない状態が続くが、走りも歩きもどちらも妥協することなくやり切ってほしい。

対校は12位で去年の順位を一つ下回る形になってしまった。大失敗をした選手はおらず、全員が70点前後の走りをしたものの、やはり地力の差で他校の後塵を拝すことになってしまった。27大駅伝まではあと1か月。今日見つかった各自の課題をしっかり克服して臨んでほしい。

OPは記録こそ目標に12秒ほど及ばなかったものの、順位の目標はしっかり達成できた。中間層の底上げが着実に進んでいることが見て取れる。今回、対校を走りたくても走れなかった選手は、是非27大駅伝でその枠をつかみ取ってほしい。

続いて女子について。

今年津田塾大学は対校として初出場し、3位以内あわよくば優勝を目標に挑み、結果3位と見事達成する。次にレースを振り返る。1区(10km)は笹木⑵が走り、前半は5人の先頭集団を作る。しかし、半分の折り返しで脚が止まり引き離されて失速し、ラスト3km付近で後続の2チームにも抜かされ7位で襷をつないだ。2区(3km)は休部前ラストレースになる戸田⑶が走り、スピード区間ながらも着実に順位を1つあげ6位で襷をつなぐ。3区(8km)は最近タイムを着実に伸ばし始めている増渕⑵が走る。前方3人を視界に捉え、前半から落ち着いて入り、期待通り順位を2つあげて4位で襷を繋ぎ、チームに大きく貢献した。4区(8km)は怪我や病気から復帰しはじめた今年注目の牧⑴が走った。順位を上げるために序盤から飛ばし順位を1つあげ、さらにそのまま前方の上智との差を大幅に縮めた。目標である3位で襷をつなぎ、チームを盛り上げた。5区(5km)はチームのムードメーカー松岡⑵が走り、後続の千葉との差が徐々に縮まり一時ヒヤヒヤしたが、最後は気合で順位を死守し、3位でゴールした。総括すると、序盤の笹木の大崩れにも関わらず、全員で3位まで持って行き、駅伝での強さを実感する大会となった。これを弾みに27大駅伝でも好走をみせたい。

最後になりますが、応援やサポートをしてくださった皆様、本当にありがとうございました。今後はより本気になってチーム全員で競技に取り組んでいくので、是非応援よろしくお願いします。

中長パートチーフ 佐々木海
中長女子パートチーフ 笹木晴奈

inserted by FC2 system