一橋・津田塾大学陸上競技部 中長距離パート

高島主将がV2達成、中長は勝ち越し

7月21日、服部緑地公園陸上競技場において第68回旧三商大戦が開催された。天候は晴れ。気温は36度を超え、例年に違わず厳しいコンディションの中での対校戦となった。

本学からは男子対校1500mに大倉(3)、高島(3)、男子対校5000mに高島、山口(3)がエントリー、レースに臨んだ。

男子対校5000mからレースを振り返る。

スタート直後に各大学から1人ずつが先頭集団、残りが後方集団を形成し別々のペースでレースを進める。一橋は高島が先頭集団、山口が後方集団につき、神戸大が各集団を引っ張った。2000m手前で後方集団が先頭に追い付くと、集団は脱落した市大1人を除いた5人に。この時に一気にスローペースになり均衡状態に入った。2600mで山口が前に出てペースを上げる。市大と神戸大が1人ずつ離れ先頭集団は3人に。ラスト1周で高島と神戸大が抜け出してスパート対決となり、ラスト200mを26秒という接戦を高島が制して優勝した。遅れた山口は、4番手の神戸大のスパートに対応することができずにラスト100mで刺され、4着でのフィニッシュとなった。

かなり厳しいコンディションの中、高島はしっかり集団についていき得意のスパート勝負で実力を発揮することができた。山口は途中で引っ張りラストまで力を残しておくことができなかった。事前分析通りに市大を1点に抑えることができたが、最後に神戸大に勝ち切ってプラス1点が欲しかったところである。

続いて、男子対校1500mのレースを振り返る。

スタートから神戸大1人と大阪市立大2人が速めのペースでレースを引っ張り、一橋2人は後方でレースを進めた。高島が4番手、大倉は先頭集団からはかなり離れて5番手で展開した。レースが動いたのは800過ぎ、大倉が徐々に3、4番手を走る神戸大と高島に追い付くと、ラスト1周から一気にスパート。神戸大を抜き去り、そのまま先頭集団から落ちてきた市大1人もかわして2着でフィニッシュ。高島はそのまま5着となった。

大倉は国公立戦の反省を活かした展開で、後方で落ち着いたペースからラストで一気に捲ることができた。練習でのスピードパフォーマンスを十分に活かせた結果となった。高島は酷暑の連戦での疲労もありスパートで勝負する余裕は残せなかったが、事前予想の得点はしっかり確保することができた。

最終的に中長の対校種目は一橋12点、神戸大9点、市大9点となり、勝ち越しの形を作ることができた。

続いてオープン種目を振り返っていく。

5000mOPでは長距離13人が出走。各集団で一橋勢がレースを作る場面が目立ち、組全体の流れを押し上げた。トップは毛利(2)の16'07。毛利はここ1ヶ月で試合・練習共に一気に水準を上げ躍進している。春シーズン最も伸びた選手の1人であり、夏以降の活躍が期待される。他選手も上野(4)がPBを更新したのをはじめ、上位10人の平均タイムは16'43で2年前の平均タイムより1分縮めている。ここ数週間での異常気象の中でもしっかり練習が積めている選手が多く、今年の長距離チームの強みである中堅層の厚さをしっかり伸ばせていることが伺えるレースとなった。

800mOPには5人が出走。福澤(2)、清﨑(1)が1分57秒台でそれぞれPB、UBを更新した。田中(4)は今回のレースを持って引退となった。昨年まで人数が少なかった中距離パートを引っ張る貴重な存在として活躍し続けてくれた先輩の勇姿は、部員の眼にしっかりと焼き付いた。

1500mOPには男女合わせて13人が出走。男子は5000mからのダブルレースとなる選手が多かったが、松尾(4)・清水(2)がPBを更新するなど、疲労を感じさせず安定した走りができた選手が多かった。女子は高木(4)・松岡(2)がベスト更新。松岡はこの記録で関東新人標準も突破し、さらに津田塾女子が9月の関東女子駅伝の出場資格を獲得する結果となった。また、谷(1)は400mに出場しPB更新。中長女子のレベルの底上げや戦力の多様化が見える充実した春夏のシーズンとなった。

最後になりましたが、本当に厳しい猛暑の中応援してくださったOB・OGの皆様、本当にありがとうございました。

戦歴の更新が遅れ申し訳ありません。選手は現在、11日間の合宿を終え次の東大戦に向けて力を蓄えています。今後ともより一層練習に励み、更なる活躍をお見せできればと思っておりますので、応援の程よろしくお願い致します。

山口雄大

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