一橋・津田塾大学陸上競技部 中長距離パート

中距離勢躍進、800mで3名が決勝進出!

6月9日、上柚木公園陸上競技場において東京地区国公立大学対抗陸上競技大会が行われた。

天候は晴れ、気温は約30度と、例年通りの厳しいコンディションであった。

対校種目は本学から男子800mに田中(4)、福澤(2)、清崎(1)、男子1500mに大倉(3)、栗田(3)、星(3)、男子5000mに高島(3)、山口(3)、萱原(2)、男子5000mWに河野(3)、福井(1)がエントリーした。

男子1500mから順に対校のレースを振り返る。

スタートから集団が大きく二つに分かれ、3人共に後方集団の中で序盤を展開する。ハイペースで展開する先頭集団から脱落してきた選手を吸収しながらラスト400mへ。ここで最後尾につけていた栗田が強烈なロングスパート。10人以上を抜き去り5位入賞を果たした。大倉、星もペースを上げたが入賞はならなかった。

栗田は今シーズン思うような走りができていない状態であったが、対校戦での強さを遺憾無く発揮して不安を払拭するレースであった。大倉・星も良い状態で臨めたもののスローペースからのスパート勝負で勝ち切ることができなかった。

次に男子800mのレースを振り返る。

予選1組目は田中が出走。比較的スローで400mを通過すると先頭に立ちレースを引っ張る。ラスト400mもそのまま危なげなく走り切り、2着で予選突破した。

2組目では福澤が出走。後方から落ち着いたペースで展開し、ラスト250mで一気に先頭に出る。最後はかわされるものの2着で決勝進出を決めた。

3組目は清崎が出走。前2組と同じく集団の真ん中で比較的落ち着いたペースから入り、ラスト200mでの勝負を展開。3着となったがプラスで拾われて決勝に進出した。

これで800mはエントリーした3人全員が決勝へ駒を進めることとなった。

決勝では、同じく3人が進出している東工大勢がレースを引っ張る。一橋3人は400mまで喰らいつくものの、そこから離されてバラバラに。清崎が最後まで粘るが勝ち切るには至らなかった。最終的には清崎、福澤、田中の順に5位、6位、8位でゴールしこの種目8点を獲得した。

中距離種目は4人が入賞、前年から大きく進歩を遂げた。800m勢は福澤・田中にとって不慣れなラウンド戦で力を出し切れない部分もあったが、今回の経験をうまく次に活かしていきたい。清崎は今大会が大学初レースながら5位と、実力を発揮し今後の試合にも期待がかかる。

次に男子5000mWのレースを振り返る。

河野と福井はスタートから学芸大の先頭集団に付く。実力者が速いペースで展開を作り1000m過ぎで福井、2000m過ぎで河野がそれぞれ先頭から離れるが、それぞれのペースで押し続けた。

両選手ともそのままフィニッシュし、河野がPBのタイムで3位、福井が4位入賞を果たした。福井は大学2レース目でありながら粘り、河野に迫る好タイムであった。二人とも関東インカレの流れを切らさず、しっかりとレースをまとめた。

続いて男子5000mのレースを振り返る。

序盤はスローペースで大集団が形成され、高島が前方、山口と萱原は後方でレースを進める。3000mから集団がペースアップするが、3人とも先頭に食らいつくことができなかった。

高島10位、山口12位、萱原13位という結果となった。高島・萱原は終盤伸ばすことができず、山口は中盤の位置取りで体力を消耗しリズムが崩れてしまった。5000mは過酷なコンディションで入賞ラインも例年より低く、得点が狙える種目であったが残念な結果に終わった。安定感が持ち味の3人の布陣で臨んだ試合であったが力を見せることができなかった。今回の反省を次回以降活かしたい。

続いてオープン種目の結果を順に振り返る。

800mでは栗田、星が二種目目として出走。女子は高木(4)、池田(4)、増渕(2)が出走し、PBは出なかったが池田がそれに迫るタイムを出した。

女子3000mには笹木(2)が出走。過酷な暑さの中で中盤以降厳しいレースになったか。

男子5000mでは7名が出走し、久保井(3)がPBに迫る15分台を記録。コンディションの悪さの中、対校も含め最高タイムであった。今後の躍進に期待がかかる。他選手も暑さの中で大崩れせず、比較的安定した記録を残すことができた。

中・長・競歩共に、春先から練習のレベルを高めていくことができている。今後更に気温が上がっていくことが予想されるが、三商戦、東大戦に向けてしっかりとトレーニングを積み結果を残していきたい。

最後になりますが、厳しい暑さの中応援、サポートに駆けつけてくださったOB・OGの方々、本当にありがとうございました。先に述べた通り、今後は三商戦や東大戦を見据えて練習に励みながら、夏の鍛錬期から26大戦・予選会へ向けてパート全体で弾みをつけられるよう鍛錬していく所存です。

今後ともご声援のほど、よろしくお願い致します。

山口雄大

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