一橋・津田塾大学陸上競技部 中長距離パート

灼熱の東大戦。
1500mではスコンク達成も長距離陣は振るわず

8月26日、東京大学駒場キャンパス陸上競技場において第60回一橋大学・東京大学対校陸上競技大会および東京三大学女子対校陸上競技大会が開催された。

天候は晴れ、最高気温は36度を超え、三商戦に続き長距離にはかなり厳しいコンディションとなった。

本学からは男子対校1500mに大倉(3)、福澤(2)、清﨑(1)、男子対校5000mに久保井(4)、高島(3)、山口(3)、女子対校1500mに一橋から谷(1)、津田塾から笹木(2)、増渕(2)がそれぞれ、出走した。

男子対校1500mからレースを振り返る。

スタート直後は遅めのペースで東大勢が引っ張っていった。一橋3人は後ろからついていき、1000m過ぎからの東大のペースアップを大倉がブロックする形でスパートを防ぎ勝負はラスト300に。

一橋3人のスパートで東大勢をブロックし大倉、清﨑が逃げ切る。ラスト100mで福澤と東大の勝負となり、福澤が刺してスコンク達成となった。

今回のチームは800m型の3選手でのエントリーとなったが、得意のスピード勝負に上手く持っていき勝利を収めた。日頃の練習の成果、チームワークが存分に発揮されたレースであった。

また、福澤・清﨑の2人は最終種目の4×400mリレーにも出場。東大には一歩及ばなかったが、短距離にも劣らない気迫の走りで東大の短距離陣に喰らい付いた。中距離のスピード能力の高さがここでも垣間見えることとなった。

続いて男子対校5000mを振り返る。

スタートから中盤まで、東大栗山が引っ張っていく展開。東大と一橋が互い違いに一列となってレースを進めた。

動いたのは3000m手前。高島が集団につけなくなるのと同時に東大の栗山と阿部がペースアップ。山口、久保井が離され、同じく残った東大の遠藤との3位争いとなる。

前の東大2人はそのままゴールし、3位集団の勝負はラスト300に。山口が仕掛け前に出るもラスト200mで遠藤に捉えられる。ラスト100mで遠藤に更にスパートがかかり先着を許した。1500mとは逆のスコンク負けという結果となった。

5000m勢は終始東大にペースを握られ、上位争いに絡めないままラスト勝負にも勝ち切れなかった。地力の差を見せつけられたレースであった。

続いて女子対校1500mを振り返る。

1周目から各選手バラバラに分かれ、終盤まで同じ形で展開していくこととなった。

津田の笹木と増渕は2位の集団として展開。笹木は安定したラップを刻み、2位をキープしてPBのタイムでゴール。増渕は途中で離されるも3位をキープし、津田の得点に貢献した。

谷は最後尾から前を追う展開。自分のペースで4位の東大との差を徐々に詰めていくが追い付くことはできずそのまま5位でフィニッシュとなった。

津田塾勢は堅実な走りで上位得点を獲得、最終的な津田塾の総合優勝に大きく貢献した。一橋の谷は当日にうまくコンディションが合わせられなかったが、対校戦の貴重な経験を積むことができ今後の走りに活かしていくことが期待される。

次にオープン種目を振り返っていく。

オープン1500mには星(3)、牧(1)、池田(4)、戸田(3)、松岡(2)、高木(4)が出場。星はベストこそ出なかったものの、オープン800mにも出場し猛暑の中短い間隔のダブルレースをしっかりこなした。

女子勢は暑さもありタイムを狙うには少し厳しい状況だったが、牧はUBを更新。女子は関東女子駅伝に向けてここから状態を仕上げていきたい。

5000mは12人が出走。37度という酷暑下ではあったが、途中棄権者はおらず全員しっかりと走り切ることができた。毛利(2)は三商戦に続き学内トップタイム、萱原(2)や上野(4)も安定したパフォーマンスを見せている。佐々木(2)は夏前に怪我から復帰して練習も徐々に積めてきており、27大からの走りに期待がかかる。

今回は寺田(1)が2組目で単独走の場面が多い中、きちんとしたペース配分でレースを展開し力を見せた。

今年の対校戦は酷暑が続き厳しい戦いが多いが、ここから涼しくなる秋口が長距離の勝負どころである。予選会に向けて練習の質を上げていき、合宿で培ったスタミナを十分に発揮できる身体を作っていきたい。

対校5000mは悔しい結果となった。対校選手陣は来年に向けて、また駅伝シーズンも見据えて、リベンジのため黙々と実力をつけていきたい。

最後になりましたが、今回の東大戦は猛暑の中、非常にたくさんのOBOGの方々が応援に来て下さり、非常に力になりました。来年はより成長した姿を見てもらえるよう、練習により精進して行く所存です。今後とも応援のほど、よろしくお願い致します。

山口雄大

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