一橋・津田塾大学陸上競技部 中長距離パート

今年度初の対校戦!今後の大会に向けた良いスタート!!

9月22日から24日にかけて上尾陸上競技場にて国公立27大学対校戦が行われた。今年は大会規模が縮小され、対校種目のみの大会となった。コンディションは涼しい気候でほぼ大会を通じて曇りであり、雨の中のレースとなった競技もあった。

最初に長距離から振り返る。

男子対校5000m
全2組のタイムレース決勝で1組目に戸髙(2)、2組目に寺田(3)が出走した。
戸髙はレース序盤、先頭集団の後方について展開をうかがうが、レース中盤で先頭集団から引き離される。その後は動きが硬くなってしまい、終盤で失速。実力者が多い中、初の対校戦を健闘したが、実力通りの走りとはいかなかった。
寺田はレース序盤から他の選手を引き離し、早々に単独走状態に。中盤まではペースを維持していたが、単独走の影響か後半は失速してしまう。終盤は後続との距離はあるものの後ろを気にしながら走ってしまい、実力を発揮することができなかった。寺田の実力が組のレベルとはあっていなかったのも今回の結果の要因ではあるが、課題も残るレースとなった。
今後チームの要として走っていく2人。課題を克服して、これからの走りに期待したい。

男子対校10000m
5000m同様に全2組のタイムレース決勝で、一橋からは1組目に佐々木(4)、萱原(4)、宮本(龍)(2)が出場。
佐々木はレース序盤は先頭集団の後方で展開をうかがうことに。2000m以降は先頭集団から離れて第2集団で集団を引っ張る展開となった。3000~7000m付近まで第2集団に追いついた宮本と集団を交替で引っ張り合い、残り3000mを切ったところでギアチェンジ。その後は持ち前の地力で走り切り、組6着でゴール。7位入賞となった。
宮本は序盤から冷静に自分のペースを維持するが、同じペース帯の選手が周りにおらず、ほぼ単独走状態が続いたが、3000m付近で佐々木が引く第2集団に追いつく。5000m手前で第2集団を引き、佐々木を温存させるが、7000m付近で佐々木に引き離され、組8着でゴール。変動が激しいレース展開で自分の力が試されるレースとなった。
萱原はスタート直後の集団のスピードに対応できず、レース序盤から後方で自分のペースで走ることに。6000~8000mで失速してしまうが、ラストで持ち直して、組14着でゴール。周りのリズムを利用して走ることができず、終始厳しい展開となってしまった。
予選会を見据えて、各々が取り組むべきことも明確になったレース。今回のレースを糧に、予選会での活躍を期待したい。

男子対校3000mSC
一橋からは清水(4)のみの出走。
初の3000mSCということで、出方をうかがって、スタートは一番後ろからとなった。1周目の水濠でアクシデントに見舞われ、足首をひねってしまいDNF。箱根予選会を残り3週間に控えるタイミングでの怪我となってしまった。箱根予選会が間近に迫り、怪我だけは避けたい状況で、慣れない競技に対校選手を出すか否かについての是非について考えさせられた。
対校種目で結果を出すことが大事であることは確かだが、その後の大会も見据えて、どんな布陣でメンバーを組むことが長期的にみてベストなのかをチーム全体で考える必要があるだろう。

長距離全体として、練習を積むために大事な要素となる集団練習がほぼできず、話し合いの機会もあまりとることができない状況下での対校戦で、どちらかというと反省点の多い大会となった。しかし、長いと言えない期間で、力をつけ、その成果が試合に現れた場面も見受けられた。そして、個人そしてチームが向き合うべき課題や目標も明確になった。箱根予選会に向けてそれらを確実に克服して、また1つステップアップしていくことに期待したい。

次に中距離。

男子対校400m
中距離から堀内(2)が出場。予選から関東インカレB標準を突破し、歴代3位にあたる48”82を記録。A決勝への進出を果たす。
A決勝では予選でPBを大幅に更新した疲れもあったが、3位入賞を果たした。最近のスピード強化の成果が存分に発揮されたレースであった。今後は800mのみならず400mでも主力選手として活躍してくれることを期待したい。

男子対校800m
今大会は福澤(4)、清﨑(3)、堀内(2)が出場。例年とは異なり、準決勝なしで予選6組1着+2名が決勝進出であった。予選では全員決勝進出を狙うレースを行った。
予選2組には堀内が出走。資格記録が早い選手が同じ組にいたが、ラストスパートを効かせて1着で今大会二つ目のA決勝進出を果たす。
次の3組目に出場したのは福澤。スローペースで進んだため後半の勝負となり、先頭には一歩及ばず組3着、B決勝進出となった。
最終組6組には清﨑が出場。落ち着いて自分なりのレースを進め、ラスト80mほどで先頭の選手を躱し、組1着でA決勝進出を決めた。

B決勝では福澤が組4着となった。集団の後ろから落ち着いて入り、ラストまでしっかりと走り抜いた。一日に2本走っても大きく崩れることなくまとめられたのは練習の成果であると言える。残りの記録会で納得のいく走りをして有終の美を飾ってほしい。
A決勝では堀内が2位、清﨑が4位となり計12点を獲得。この種目では昨年より得点が増え、来年への希望も持てる結果であった。ブレークしてから清﨑が先頭に出てスローペースで展開するも、別選手が先頭に出て300m通過からペースが上がる。550m通過でもう一つギアが上がり、堀内と清﨑で先頭を追い、ラスト直線の勝負となった。堀内は最後まで良い追い上げを見せたが、先頭には一歩及ばず。しかし、堀内は今大会4本目ながら見事な走りであった。今後も主力選手として中距離を引っ張っていってほしい。

男子対校1500m
2組に金子(3)、3組に金川(2)が出場。今年度はタイムレース決勝であったため、各自が組の中でタイムを狙う走りをした。
2組に出場した金子は今回が大学初レース。出場者の資格記録の差が上位と下位で大きかったため難しいレースとなってしまった。しかし前半は果敢に前方集団についていく走りを見せ、今後の対校戦・記録会で活躍するであろう片鱗を見せてくれた。
3組では金川が出走し、組2着、全体4位の好成績を残した。組の先頭が3分台、3着が金川の7秒後ろと単独走ではあったが、しっかりとタイムを刻み地力を発揮。今後も対校1500mで主力として戦える選手となることに期待したい。

中距離全体としては、全員が万全の状態で最高の結果を残せたとは言えないが、十分に集合練習ができていない中でも、安定した結果を残せた。今シーズンは残りの対校戦や記録会は少ないが、これから調子を上げて、可能な限りの成果を残せるように各自練習を積んでいきたい。

最後になりますが、当日は応援サポートありがとうございました。関東インカレや予選会、そして駅伝と、数限られた試合の中で実力を発揮して結果を残し、力をつけていけるように部員一丸となって精進します。今後とも応援よろしくお願いいたします。

文責: 長友勇樹 清﨑佑

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